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ベテラン事務職を経て介護福祉士へ 阿部さん


スタッフボイス ― Case9

利用者さんに楽しんでもらえる空間を提供したい

 デイサービス古田のおうちで介護職として働く阿部直朋さん。栃木県で生まれ育ち、情報系の大学を卒業後、東京企業総合事務職として勤めていました。事務職の経験は20余年。介護業界へ転職したきっかけは、今から5年前に父が亡くなった後、母の故郷である広島へ転居したことに遡ります。転職を検討する際に思い浮かんだのは、病院で看取りを行った祖母や父のこと。お見舞いには行くものの「ああして欲しい、こうして欲しい」などちょっとした要望に応えてあげることができず、毎回看護師にお願いしていたことを思い出した、といいます。「あの時、すぐに応えてあげられず何もできないでいた自分に悔しい思いをしました」と阿部さん。「介護の仕事であれば人の役に立つようなことができるのではないか。それで喜んでもらえれば嬉しい」と、介護業界への転身を決意したそうです。

 介護は未経験だったため、まずは資格取得学校にて初任者研修を修了し、コーディネータ―から勧められたもちもちの木へ2018年に入職されました。入職当初は週5日勤務でしたが、1年ほど前から高齢の母親の見守りが必要となり週4日に勤務日数を短縮。現在はキャリアアップのため介護福祉士を目指し仕事の合間を縫って勉強中です。「介護の技術的なことはまだまだこれから学ぶことが多い」という阿部さん。仕事の上では利用者さんも職員も居心地の良い空間づくりを常に意識してるといいます。「利用者さんには『もちもちの木に来たら、気を遣わないでね。一日楽しんで帰ってね』という気持ちを常に持っています。『何かしら嫌なことがあったり落ち込んだりしていたとしても、ここに来たらすべて忘れて一日過ごせる』そんな空間づくりを大切にしたいという思いが一番強いです。とにかく楽しんで過ごしてもらいたい」と話します。

 

働きやすい職場づくりを意識

 「介護職は人間関係が複雑だといわれていますが、『うち(もちもち)の職員の人間関係は楽しいですよ』と胸を張って言える職場づくりを意識しています」という阿部さん。 スタッフの仲が良ければ、それを見ている利用者さんもここの「雰囲気は良い」と感じてくれる。そうして安心して過ごしてもらえるのが目標だそうです。実際に、職員は優しい人が多いそうで「助けてもらってばかりですが、まだまだ助けてもらいたいことも沢山ある。助けてあげられる立場にもなりたいし、習得しなくてはいけないことが多いと感じています」とのこと。「仕事は独りでやるものではなくチームプレイです。ここの職場は職員同士サポートしあえる環境があり動きやすくて仕事がしやすい。そのおかげで楽しく仕事ができています」と話してくれました。

 職場のICT化によりスタッフ間の情報共有がスムーズになり業務上のコミュニケーションも取りやすくなってきた、と阿部さん。PCに触る機会の少なかった職員もいるため、前職の関係からインターネットやPCに関して他の職員をサポートすることもあるそうですが、“忙しそうだから聞きづらい”という雰囲気を作りたくない、といいます。「分からなければ何度でも教えるから、分からないままにせず何度もでも聞いて欲しい」そのためにも気軽に声の掛けやすい雰囲気づくりを意識しつつ声かけをしているそうです。

 利用者さんや職員の誰に対しても笑顔で接する快活な阿部さん。「一日長いので、仕事の時も含めストレスを溜めずに楽しく一日を過ごせれば。ただとにかくみんなが笑顔でいてくれたらいい」とにこやかに話してくれました。

2022年1月末現在

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